カナダのタックスリターン（確定申告）について

タックスリターンとは

カナダでは会社からお給料を貰うとき、あらかじめ税金が引かれ、その差額が支払われます。しかし、源泉徴収される金額は年収を基に会社が月ごとの納税額を計算するので、月単位では正確な計算が出来ず、少し多めに差し引かれている場合も多いです。

年度が変わり1年間の収入が確定し、正確なの税額が判明すると実際の源泉徴収額との差額がでます。その差額を調整することを「タックスリターン」と言います。

ワーキングホリデーなどアルバイトが中心の方で収入があまり多くない方ですと、返金を受けられる場合が多いですが、複数の仕事を掛け持ちしている場合など、追加の支払いが必要となる場合もあります。人によっては数百ドル～数千ドル単位で戻ってくる場合もありますので、この機会にタックスリターンについてしっかり学んでおきましょう。

申請条件

➀申請年度	1月から12月までを1年とみなします。 例えば、2023年7月から2024年の2月まで滞在した場合、2023年7月から12月と2024年1月から2月の2年分が申告期間になります。
②申告期限	申告期限は毎年翌年4月末までです。 もし期限が過ぎていたとしても申告は可能です。追加の支払いが必要な場合は、4月末までに申告と支払いを完了していないと遅延金と利子が加算されます。
③対象者	就労が認められているビザ（学生、ワーキングホリデー）、移民、市民権をお持ちの方が対象です。

申告対象

必要書類

➀SIN (Social InsuranceNumber)	お持ちの方
②T4/T4A	翌年2月末までに雇用主が作成する源泉徴収票
③家賃領収書	住所、滞在期間、家賃額、大家の名前、大家のサインが必要（州によって異なる）　※全て英文
④T2202	政府指定のカレッジ・大学の授業料領収書、語学学校は対象外
⑤T5	翌年2月末までに各金融機関から発行される利子所得証明書
⑥振込先の銀行口座	Direct Depositを希望する場合
⑦T1 GENERAL ※申請用紙	on-line、もしくは郵送

申請方法

➀自分で郵送

• この場合、自分で申請書類を集め、申請書の作成をし、税務局に郵送する流れとなります。
  ご自身に該当する書類をダウンロードもしくは郵送してもらい記入後提出となります。

②オンライン申請

• こちらはCRA認証会計ソフトを使い、オンラインで申請を行うことができます。

③代行業者に依頼する

• 英語に自信がない方には、日本語で案内をしてくれるサービスもあります。ご自身での申請が不安な方には安心・確実な方法です。

まとめ

タックスリターンはカナダで働く場合、通らなければならない関門です。タックスリターンの工程・必要なものを理解し、円滑に進められるように準備しておきましょう。